働くルール守れ! 保育士、立ち上がる


 福祉保育労に新たな労働組合が誕生しました。「働くルール守れ!」と立ち上がった保育士のみなさんによる「札幌保育労組つばさ保育園分会」です。  昨年末、会社経営から保育のことを全く知らない園長が社会福祉法人を設立。いい加減で不透明な運営が続くなか、職場の改善を求めて9名の仲間が立ち上がりました。その後、札幌保育労組役員、福祉保育労役員が丁寧にオルグし学習や打合せを積み重ねてきました。同時に、分会長が中心となって職員に声をかけて組織拡大をすすめてきた結果、組織率7割を超える分会となり、5月11日に篠路コミュニティーセンターで初めての団体交渉に臨みました。 気分次第で手当てに格差 -「事務作業が大変」と、源泉徴収せず-  つばさ保育園は、正規職員が主任と園長の息子(保育士・事務)の2人のみで、他の職員は「全員非正規雇用」で低処遇とし、就業規則もどこにあるかもわからず、規則や給与表がまったくわからないままとなっていました。園長の「気分次第」で手当にも差があり、「事務作業が大変だから」と道市民税は天引きせず、職員に自分で支払うよう指示するなど、あまりにも理不尽で労働者を軽視した運営が行われていました。  運営の適正化を求めた団体交渉では、理事者全員の出席を要求しましたが、代表権のある理事長が出席するので必要ないと要求を拒否。園長を兼務する理事長と代理人の弁護士2名、記録係として弁護士事務所の事務員が4名も出席する異常な状況でのスタートとなりました。 団交で労組の力を実感 -「ゼロ回答」オンパレードも、怒りがいっそう団結固める-  組合からは、つばさ保育園分会の仲間たちを先頭に、福祉保育労北海道地本の役員、札幌保育労組役員もサポートするなど23名が参加。現場の思いを直に訴え、経営者に理解してもらおうと発言を準備。ひとり一人が疑問に感じる事をぶつけて説明を求めたが、法人側は「ゼロ回答」のオンパレード。それどころか、何も準備をしてこず、代表権を持つ理事長がいるにも関わらず「この場で判断できない」との回答を繰り返し、資料どころか給与規定すらも持参していない始末で、団交中理事長が発言する事は1度もありませんでした。  さらに、代理人弁護士は団体交渉の中で、支配介入ともとれる発言や、回答する義務がないなど、不誠実な態度に終始。組合員から「本当にこの人って弁護士なの!?」と怒りの声があがりました。理事長であり、経理担当者である園長は説明する事が出来ないこと、組合に対する不誠実な団交を行ったことが浮き彫りとなりした。今後、組合の要求に法人側が誠実に回答するかどうかによって、第三者機関への申し立てなども視野にたたかう構えです。  緊張しながらも初めての団交に参加した組合員は、あまりにもひどい運営にあきれる半面、組合を作ったからこそ「堂々と経営者にものが言える」「声をあげることが大切」であることを実感し、団結を固め合いました。 (文・福祉保育労道地本副委員長 中川 喜征)

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