目安示さず地方に丸投げ~中央最低賃金審議会

たたかいは地方へ~「独自性の発揮」と「大幅引き上げ」を求めよう

 中央最低賃金審議会は22日、2020年度の最低賃金の目安額について「労使の意見の隔たりが大きく、目安を定めるに至らなかった」との結論を出しました。目安を示さなかったのはリーマン・ショック後の2009年度以来です。

 道労連は、「賃金の低廉な労働者について、賃金の最低額を保障することにより、労働条件の改善を図り、もつて、労働者の生活の安定、労働力の質的向上及び事業の公正な競争の確保に資するとともに、国民経済の健全な発展に寄与する」ことを目的とした最低賃金法第1条に反するものであり、「凍結」を強弁し続けて審議会の役割を阻害した使用者委員に対して強く抗議します。

 また、中小企業の経営困難を理由として述べていますが、そのための支援策を大幅に拡充すべきであり、何よりも使用者委員も籍を置く大企業がこの間に溜め込んできた莫大な内部留保を活用すべきであることを指摘します。

マスクはいまや必需品、実態直視し引上げを! 「GoToトラベル」は中止、予備費使って中小支援に

 最低賃金の「全国加重平均」は901円です。この金額を上回っているのは東京、神奈川、大阪、愛知、埼玉、千葉、京都の7都府県のみ。あとの40道県は「平均以下」です。

 しかも、その格差の幅は年々拡大しています。

 北海道の最低賃金は861円と、平均より40円も低い金額です。

 「GoToトラベル」キャンペンは、そもそも旅行に行くことすら困難、そんな余裕すらない人たちのことなど念頭になく、政府の考えを象徴する政策です。

 いまや仕事にも欠かせず絶対的な「生活必需品」となっているマスクの購入費や、消費税10%増税分の負担が重くのしかかっていることを考えれば、最低賃金の「凍結(実質的)」をするなどありえません。

現場のリアルこそ、引き上げへの原動力 ハッシュタグは #最低賃金は凍結でなく引き上げを

 病院で働く清掃労働者は、ほぼ業務委託されています。その賃金水準は、ほぼ「最低賃金」です。エッセンシャル・ワーカーとして、医師や看護師がとても注目されています。大切なことです。

 同時に、感染リスクは同様に高い医療施設の清掃労働者には、焦点が向けられていません。

 スーパーやコンビニで買い物をする際、お客は距離とって並び、短時間で買い物をませて店を出ていけます。しかし、店員はレジ前からは動けず、休憩以外は何時間もその場にいなくてはなりません。

 感染リスクは高いけれど、賃金はとても低い。

 ドラッグストアでは、「マスクは、いつ入荷するのか!」と何度も何度も聞かれ、まるで「お前のせいだ」と叱責されているような状態に。時には大声で怒鳴られることも。精神的に追い込まれ、退職した人からの相談もありまし。某大手のドラッグストアも、求人はほぼ最低賃金からとなっています。  心身の負荷は高いけれど、賃金はとても低い。

 こうした食料品や日用品などの流通を支えている人たちの賃金は、圧倒的に最低賃金に影響を受けています。社会的役割は高いけれど、社会的位置づけは低いまま。

 エッセンシャル・ワーカーに注目が集まっていますが、その内実をもっと注目し、賃金を引き上げていくことが重要です。そのためにも最低賃金の引き上げは不可欠であり、切実に求められています。

 来週27日(月)には、第3回目となる北海道地方最低賃金審議会が開催されます。

 道労連は、コロナ禍だからこそ「#最低賃金は凍結でなく引き上げを求めます」の声を大きく広げ、北海道地方最低賃金審議会に対して「独自性の発揮」と「大幅引き上げ」の実現を求めます。

 職場で、街頭で、SNSで、#最低賃金は凍結でなく引き上げを の声をあげましょう。

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