~SNSフル活用して知らせよう~
10月1日から889円に 街頭から周知・啓発
道労連は9月28日、北海道の最低賃金が10月1日から時間額889円(28円増)に改定されるため、労働者にも使用者にも周知・啓発を行うことを目的に札幌市の中心街でアピール行動を行いました。緊急事態宣言中ということもあり、チラシの配布は控えることにし、横断幕とプラカードでのアピールとなりましたが、通りががった人たちからは「え~!889円になるの?ラッキー!」「マジで?よかった!」「ちょっとモチベ上がる」など、率直な声が漏れていました。
街頭の反応からも、最低賃金が10月1日に改定されること、889円に引きあがることはほとんど周知されていません。SNSもフル活用して、最賃アップの情報を広く、広く、拡散していきましょう。
「最賃改定は労働者にも、経営者にも知ってほしい。」
道労連・議長 三上 友衛
10月1日に最低賃金が28円アップして889円になります。
労働者のみなさんに知ってほしい、そして経営者のみなさんも10月1日から889円以下の時給で労働者を働かせることのないようにお願いします。
フルタイムで働いている人は月額約4,000円あがりますが、まだまだ不十分です。
私たちがめざしているのは全国どこでも時間給1,500円です。
お友達の結婚式に行くとか、スーツも新調したいとか、ごくごく当たり前の願いを実現するためには全国どこでも時間額1,500円は必要だということが私たちの最低生計費調査で明らかになっています。それが最低限の水準です。
最賃が28円引き上げとなれば、札幌市内の飲食業777社のうち98%の企業で募集時給が引き上げられることになります。
最賃の引き上げとセットで、中小企業への支援を私たちは国に求めています。
今回の最賃改定で、東京の時給は1,041円です。月額約27,000円、年額にすると31万円の差が東京と北海道の労働者にはあります。
同じコンビニエンスで同じ仕事をしていても東京と北海道では差がついてしまう。ジュースやおにぎりは全国どこで買っても同じ値段なのに労働者の時給だけが大きな差がつけられているのはまったく道理が通らない。
人間らしくくらせる時給1,500円と、全国どこでも労働者が安心して暮らせる全国一律最低賃金制度の確立を求めています。
職場で、みなさん自身で、時間給があがっていることをチェックしてください。もし上がらないときはぜひ労働組合にご相談ください。
「医療3割、介護5割が非正規。最賃の影響大きい。」
北海道医労連書記長 坂本 諭
緊急事態宣言が解除されることが報道されています。確かに多くの都道府県で市中の感染者数は大幅に減少していますが、まだまだ医療や介護の労働者はクラスターを発生させないために日々感染対策に細心の注意をはらい、大きな負担を感じながら働いています。
その医療や介護の職場でも最低賃金で働く労働者が数多くいます。
医療の職場ではおよそ3人に1人、介護の職場では半数以上が非正規雇用労働者です。コロナ禍で感染対策をしながら病棟で働いている職員が最低賃金で働いているということです。最低賃金で働くということが本当に今の労働に見合った賃金なのか。
最低賃金の引き上げで誰もが当たり前に暮らせる賃金水準、時給1500円に引き上げれば、今の北海道の看護師の初任給を上回ることになります。
つまり、最低賃金の引き上げ、底上げはすべての労働者の賃金引き上げにつながります。最賃時給1500円は私たちの願い、みんなの共通する思いです。
(※SNS等で周知・拡散のために作成しました。ご自由にご使用ください)
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