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2025年 新春のメッセージ

執筆者の写真: 道労連 DOROREN道労連 DOROREN

現場の声を力に~職場と社会を変える年にしよう

 全道の組合員のみなさん、あけましておめでとうございます。

 職場・地域で労働者の権利擁護と処遇改善のために奮闘されているみなさんに、心からの敬意を表し、道労連運動へのご協力に感謝いたします。


 昨年は、元日の能戸半島地震発生とその後の豪雨災害や、8月に初の南海トラフ地震臨時情報発令など、多くの自然災害に見舞われた年となりました。国政においても、10月の総選挙では、自民党の裏金問題によって15年ぶりに与党が過半数割れする結果となりました。韓国では、突然の戒厳令発令に多数の国民抗議の声を上げ、大統領を弾劾訴追するに至りました。私たちを取り巻く自然、社会で大きな出来事が相次いでいます。

 この間、医労連、札幌地区労連、北見労連に新しい労働組合が結成されました。「労働組合の力」「労働組合だからできること」を学び、対話する中で労働組合が結成されました。ともにたたかう仲間として心から歓迎したいと思います。


 2024年春闘では、27年ぶりに全国平均で1万円を超える賃上げを実現し、最低賃金も加重平均51円という、過去最高の引き上げを実現しました。北海道の最低賃金も1010円となり、ついに千円の壁を突破しました。10月の衆議院選挙では、時間給1500円を多くの政党が公約に掲げました。日本被団協がノーベル賞を受賞したことも心から喜べる出来事でした。人間らしい暮らしと平和を求める私たちの要求が前進していることを確信にしたいと思います。


 徳島県では、最低賃金が84円上がったことに対し、中小企業支援策を求める声が強まっています。総選挙では「103万円の壁」も争点となりました。いずれも以前から議論はされていたものの、結論が先送りされてきた問題です。最低賃金の大幅な引き上げによって、はじめて「本気」の議論が開始されています。賃上げは、自分たちの暮らしの改善に止まらず、法律や制度を変え、社会を動かす原動力です。「もらえそうな金額」ではなく、「もらうべき金額」を堂々と要求して春闘をたたかいましょう。


 全道の組合員のみなさん、いまこそ労働組合・道労連の出番です。大企業の利益や軍事費を優先して賃上げに回さない日本の異常さに、怒りや不満はかつてなく高まっています。

 私たちが声をあげてたたかってこそ職場を変えて、労働者・国民のいのちとくらしを守ることができます。7月には参議院選挙があり、国政を大きく動かすチャンスの年です。現場の声と知恵を寄せ合うことにこだわって、労働者が大切にされる社会を実現するために奮闘しましょう。

北海道労働組合総連合

議長 三上 友衛

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