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執筆者の写真道労連 DOROREN

胸張って堂々と賃上げ要求しよう!

「2.6ローカルビッグアクション@北海道」オンライン集会


 春闘山場に向けて、「コロナ禍だからこそ賃上げを!」の流れを大きく広げるとともに、それぞれの要求を持ち寄って交流・決意を固め合うための全労連統一行動として「2.6ローカル・ビッグアックション@北海道」オンライン集会を開催。医療・介護・保育・高校・釧路・北見・旭川の現場から、職場の実態や切実な要求についてリアルな声を発信しました。


 

私たちには声をあげる権利がある


 北海道の“ローカル・ビッグボス”こと道労連の三上友衛議長は、集会の冒頭で「誰かを犠牲にする社会、誰かに我慢を強いる社会は限界にきている。最低賃金の引き上げ相当分すらベアに反映されず据え置かれてきた職場が多い。私たちには声をあげる権利がある。うつ向かずに胸を張って、堂々と賃金上げろ!と要求しましょう」と鼓舞しました。


 

みんが希望が持てる公正な社会を労働組合で一緒に


 連帯の挨拶を寄せてくれた全労連の小畑雅子議長は、「コロナ禍で仕事がちょっと減っただけで、仕事も住居も失うなど貧困と格差が広がっています。一方で大企業は莫大な利益を上げています。賃金が安いのはあなたのせいではありません。ためらうのはやめて、一緒に要求しましょう。一つの会社、事業所の中だけに閉じこもらないで、みんなで賃上げを要求していくことで大きなパワーが生まれます。コロナ禍だからこそ賃金引上げを実現して、みんが希望が持てる公正な社会を労働組合で一緒につくりましょう」と激励しました。


 

患者さんの自尊心や尊厳を守りたい



 札幌で看護師をしている齋藤彩乃さんは、普段は癌などで入院が必要な患者の看護を行なっていて、自身が新人だった頃は、患者の話をじっくり聞いて、個別的な看護を実践することで看護観や、やりがいを実感することを心掛けてきたそうです。


 患者が、どう生きたいか、どう過ごしたいか、コミュニケーションを重ねて希望を聞き取って、一番いい状態に持っていけるように支援をしてきたとのこと。

 患者は「これが食べたい」「自立して身の回りのことをやりたい」「おむつや管じゃなくてトイレにいって排泄をしたい」という希望があり、その自尊心や尊厳を守ることが大切だとの思いがスピーチを通じてあふれ出ています。


 新型コロナウイルスが流行しようとも、癌で亡くなる方がいることには変わりなく、残された時間を、面会制限などの制約が多い院内で過ごしていて、感染から守るために、防護具をつけて看護を行なったり、除菌作業を患者毎に行う必要が出てきたことで一つ一つの業務にこれまで以上の時間がかかっています


 業務が増えても、人は増えないので先輩も、後輩に指導する余裕もなく、後輩にやりがいを持たせるような指導ができていないと感じることも。

 コロナ感染が長期化していることで、身体的疲労が蓄積している上に、大雪で毎日の通勤にも時間がかかってしまう。毎日、新規感染者数を見て、終わりの見えない不安で、精神的にも疲労していく。コロナ禍で交流が激減していることもストレスの要因に。


安心して働き続けることができるためには、しっかりとした補償があってこそ


 「医療者が安心して働き続けることができるためには、しっかりとした補償があってこそ」と齋藤さんは強調します。

 いま働いている医療者だけでなく、医療従事者を志している若者のためにも、安心してこの業界に従事してもらう労働環境を用意することが必要だと。


 看護師の処遇改善策は、実際にもらえても4000円にはならず、対象も一部の病院に限られてしまう。「4000円で今の実態が改善するとは思えません。

 「今、ローカルビッグアクションを見ている看護師や医療者の方は、普段働く中で見えている患者さんや労働現場の困りごとや実態、本当はこういう看護やケアができるように変わってほしいと思っていることを、家族や友人、同僚に話してください。そして、労働組合が取り組む、ケア労働者の4万円賃上げ署名に賛同して署名をしてください。みんなで実効性のある処遇改善を求めましょう」と呼びかけた齋藤さんの言葉は心に響く力強いスピーチでした。

 

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