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  • 執筆者の写真道労連 DOROREN

団体交渉で労組の力を実感 「鉄の町」室蘭

8年間の思いぶつける~ローカルユニオン室蘭



 8月23日、ユニオン室蘭に市民団体の紹介で2名の工場労働者が労働相談に訪れました。職場は24時間2交代で働く製造業で、東京に本社があり、室蘭工場では6名の労働者と工場長が勤務しています。


 月単位での変動労働時間制をとっていますが、職場は労働者不足のまま操業を続け、一人夜勤が常態化し、緊急の事態にも適切な対応がとれないことがままありました。


 また、昼の休憩も満足に保障されず、これまで危険な設備環境の改善を要求してもはぐらかされてきました。


 この現状を何とかしたいとの相談でした。相談の結果、組合に加入し団体交渉を申し入れることにしました。9月11日道労連の竹田事務局次長を招いて2回目の打ち合わせを行い、この中で6名の労働者全員がユニオン室蘭に加入しました。


 9月18日に要求事項を添えて団交を申し入れ、実際の団交までは1月以上掛かりましたがその間にも一人夜勤に対し、手当てを伴うバックアップ体制の実現など具体的な成果が表れ始めました。


 さらに、10月26日東京本社から常務取締役などが出席し室蘭で団体交渉を行い、人員の増員やこれまでの未払い残業代の支給の約束や検討、休憩時間の保障、また、設備環境の改善などで会社が検討を約束し、2週間以内に検討結果を回答するとの合意が得られました。


 参加した労働者は「無事初回の団体交渉が終えられてホッとしました。できる限り窮状を訴える事ができ、労働環境の改善に向かう事が出来るのかなと感じています。8年間の思いを伝える事ができました」と労働組合のパワーを実感しています。


 現状に悩み、苦しみながらも声をあげることができないでいる労働者がたくさんいます。労働組合ができること、取り組んできた成果を発信することがきっかけにつながります。労働相談からの解決事例をおおいに発信していきましょう。

(ユニオン室蘭書記長・髙木稔さん)

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